2022.04.08
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科研費基盤研究(C)に採択されました!(2)

SACRA研究員の久保田勝徳さんの研究「Pusher症候群の病態基盤の解明と効果的なリハビリテーション法の開発」が、令和4(2022)年度科研費基盤研究(C)に採択されました!

脳損傷後の高次脳機能障害の一つにpusher症候群がありますが、その病態基盤は依然として不明な点が多く、有効なリハビリテーション法の確立には至っていないのが現状であります。

近年では、pusher症候群に主観的身体垂直(Subjective postural vertical:SPV)と主観的視覚垂直(Subjective visual vertical:SVV)が深く関係する可能性が示唆されていますが、SPVの評価機器は大掛かりなものであったり、SVVの評価は暗所が必要であったりと臨床現場では導入しにくい部分もありました。

今回、SPVはティルトテーブルと同様の傾斜機能を持つ装置を別途に開発し、小型の椅子式機器のみで計測できるようにしました。SVVは、ビジネスエンジニアリング株式会社様とともに仮想現実(Virtual Reality:VR)を用いることにより、評価に必要な暗所を克服しました。

両プロトタイプの更なる改良を進め、pusher症候群に関与するSPV、SVVの評価を個別かつ簡便に可能にし、臨床に還元できるよう進めてまいります。

 

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